ぶら~りネット探訪

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筒美京平さん亡くなる

作曲家の筒美京平さんが誤嚥性肺炎のため80歳で亡くなったそうな。

筒美京平さんは1960年代から2010年代までヒットを飛ばし続けた作曲家。ざくり言うと『ブルー・ライト・ヨコハマ』から『恋のダウンロード』まで書いた人です。ネットニュースの見出しで代表曲を選ぶのが大変だったみたいです。

80年代のアイドル歌謡はほぼリアルタイムで聞いていましたが、作曲家の筒美京平さんを知るようになったのは近田春夫を聞くようになってからだと思います。『MASSCOMMUNICATION BREAKDOWN』で『真夏の出来事』がサンプリングされていました。近田春夫郷ひろみの『恋の弱味』を『電撃的東京』でカバーしていました。改めて2曲を聞き直してみたら思いの外オリジナルのアレンジが凝っていて驚きました。特にイントロでギターにピアノ、ベース、ホーンが絡んでくるところが痺れました。渋いイントロ・ザ・ジャイアントである意味レア・グルーヴ的な感じがします。ちなみに編曲も筒美京平さんがやっています。

小西康陽筒美京平さんに憧れていて、小倉優子深田恭子Negiccoなどに楽曲を提供していたのは筒美京平さんの影響みたいです。

小泉今日子の『KOIZUMI IN THE HOUSE』というアルバムではでは筒美京平さん、近田春夫小西康陽が楽曲を提供しています。

平山三紀の『真夜中のエンジェル・ベイビー』を知ったのはクレイジーケンバンドがカバーしていたのを聞いて知りました。『ビューティフル・ヨコハマ』も好きですね。横山剣筒美京平さんみたいな作曲家になりたかったと語っていました。『真夜中のエンジェル・ベイビー』はイントロのギターは凄く良いんですが、その後のカッティングが譜面通りに弾いているだけで全くグルーヴ感がないとところが凄く味わい深いものがあります。このころの歌謡曲にはよくあることです。『真夜中のエンジェル・ベイビー』は近田春夫もカバーしていました。

中原理恵の『東京ららばい』はイントロから思いっきり『悲しき願い』で笑ってしまいます。尾藤イサオが歌ったらどうなってしまうのでしょうか。筒美京平さんの曲ではよくあることみたいです。田原俊彦の『シャワーな気分』とクイーンの『バック・チャット』とジャパンと『Adolescent Sex』を聴き比べるてみるのもおすすめです。

榊原郁恵の『ROBOT』はある意味、元祖テクノ歌謡と言えるかもしれません。YMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』みたいなリフも出てきますが編曲は船山基紀。しかもこの曲はシンセサイザーは使っていても全て手で弾いていたそうです。

木綿のハンカチーフ』は色々な人がカバーしているようです。平尾昌晃と佐良直美も歌っているようです。椎名林檎のカバーが印象的でした。バンドサウンドなんですが、初めて聞いたとき、落語を聞いているような気分になりました。男女のパートの歌い分けているところが上下を切って歌っているように聞こえたからなんですが。着物を着て『木綿のハンカチーフ』を歌う椎名林檎

ワイドショーで筒美京平さんの訃報を伝えているコーナーでは昔の歌番組の映像が使われていました。昔の歌番組ではバンドが生演奏ということが多くて、面白いですね。『ブルー・ライト・ヨコハマ』が日本レコード大賞の作曲賞を受賞したときの演奏のテンポがかなり速くなっていて、いしだあゆみもしっかりと歌っていたのが凄かったです。

おそらく『ザ・ベストテン』の映像だと思うのですがC-C-Bが『Romanticが止まらない』を生で演奏していたのには驚きました。スタインバーガーのギターとベースも時代を感じさせていました。

テレビ、ラジオへの出演はほとんどなく、新聞、雑誌のインタビューなどもごく僅かなため、筒美京平さんのパーソナリティを知ることはできません。古関裕而みたいに朝ドラのモデルになることはないのかな。筒美京平さんをモチーフにした『メイキング・オブ・モータウン』みたいなドキュメントタリー映画を見てみたいですね。

ご冥福をお祈りします。

HIT MACHINE/筒美京平の世界 - 筒美京平
HIT MACHINE/筒美京平の世界 - 筒美京平