ぶら~りネット探訪

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『よってたかって新春らくご ’20 21世紀スペシャル寄席ONEDAY』を見に行った

1月25日に有楽町よみうりホールで行われた『よってたかって新春らくご ’20 21世紀スペシャル寄席ONEDAY』の夜の部を見に行ってきました。春風亭一之輔柳家喬太郎が見たかったので夜の部にしてみました。よみうりホールは何度も行っていますが今回は2階の最後列でした。

開口一番は三遊亭白鳥の弟子の三遊亭ぐんまが出てきました。銭湯で出会ったインド系の男の話が意外に良かったですね。『初天神』はソコソコだったけど声がでかく勢いだけはあるのでとりあえず印象に残りました。

その次に出てきた三遊亭萬橘という人は初めてみました。円楽一門会の所属の落語家だそうです。この人はも勢いだけはある人でした。『時そば』をやっていました。

一之輔のマクラでは東出昌大の話をしていました。東出昌大が落語好きで古今亭志ん朝が好きだという話は知っています。一之輔と東出昌大Eテレで『落語ディーパー!』をやっていて、一之輔のツイッターに「東出昌大みたいな人に落語番組のMCをやってもらいたくない」というリプライがあったという話をしていました。落語には浮気とか詐欺みたいな噺がいっばいあると一之輔は言っていました。「すべる」というのは関西の芸人が使っていたものが広まったもので違和感があり、一之輔は「蹴られる」という言葉を使うという話もしていました。

この日の一之輔の演目は『意地くらべ』という噺でした。この噺は初めて聞きました。登場人物みんなが意地っ張りという噺でなんだか『井戸の茶碗』を更に煎じ詰めたような感じでした。借金を返す受け取らないという噺が後半は全く違う方向に転がっていくところが驚きでした。

仲入りのあとは玉川奈々福が登場しました。浪曲を生で聞くのは初めでした。国本武春のCDは聞いたことがあります。玉川太福浪曲は『渋谷らくご』のポッドキャスで聞いたことがあります。玉川奈々福という人はこの会で初めて知りました。

玉川奈々福ラサール石井演出、戸塚祥太主演の『阿呆浪士』という舞台に出ていたマクラで話していました。玉川奈々福浪曲国本武春玉川太福浪曲違い、スタンダードな浪曲という感じがしました。歌の部分は初めは日本語にきこえなかったのですが、耳が慣れると聞き取れるようになりました。演目は『清水次郎長伝』の『お民の度胸』というものでした。

トリは柳家喬太郎でマクラではカルロス・ゴーンの話をしていました。カルロスの逃亡劇が映画化されたら、なぜか『男はつらいよ』になっていいるというのが笑えました。最後にリリーがキャロルになるところも良かったですね。

本編は『任侠流山動物園』でちょっと残念と思っていたのですが、喬太郎の流れの豚次は意外と良かったですね。豚次たちが人間の言葉を園長に教わるところで園長と圓朝をかけているところがシビレました。前にも喬太郎が流れの豚次を演っているところを聞いていこがあるはずなのですが、前よりも面白く感じました。おそらく、玉川奈々福からの流れが効果的だったのかもしれません。

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