ぶら~りネット探訪

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『ROMA/ローマ』を見た

アルフォンソ・キュアロン監督、ヤリッツァ・アパリシオ主演の『ROMA/ローマ』を早稲田松竹で見ました。 この映画の配給はNetflixなので、この映画を見る手段ネット配信のみなのですが早稲田松竹のレイトショーでかかっていたので見てみました。アカデミー賞の発表の前後はイオンシネマなどでもかかっていたみたいですね。 1970年から71年メキシコシティのコロニア・ローマが舞台。クレオはある裕福な家庭で住み込みの家政婦をしている。クレオが働いている家庭は医者のアントニオ、ソフィア、ソフィアの母のテレサと4人の子供がいて、クレオの他にもアデラという家政婦も一緒働いている。4人の子供たちはクレオになついてい、ソフィアもクレオを信頼して、旅行に連れて行ったりもする。アントニオはカナダへ出張へ行っきり帰ってこない。クレオは恋人のフェルミンは怪しい武術集団に属しいてる。クレオは妊娠しているかもしれないことをフェルミンに告げると、ェルミンはクレオの元から逃げてしまう。クレオはなんとかフェルミンを見つけて話そうとするがフェルミンはクレオに暴言を吐きまた去ってしまう。 クレオクレオの勤め先の家族の日常が淡々と描いていく映画で劇的なことはほとんど起こらないし、大きく心を動かされて事もあまりのないのですが不思議な印象の映画でした。しかし、最後の方でクレオが自分の心情を思わず吐露していしまうシーンはグッと来るものがありました。 主人公が家政婦なのでアルフォンソ・キュアロン版『家政婦は見た!』とか『家政婦のミタ』みたいなものを想像しましたが、もちろんそんな感じの映画ではありませんでした。昭和のホーム・ドラマ的な雰囲気は多少ありました。アルフォンソ・キュアロンの自伝的な映画だそうです。アルフォンソ・キュアロンが家政婦というわけではなく子供の方です。 70年代が舞台の映画のためか画面はモノクロでした。70年代が舞台の映画だとわざと画面の粒子を粗くしたりすることがありますが、この映画はの画面はモノクロでけど画面隅々までピントがあっているようなパキッとした感じの画面でした。石畳を掃除しているところに映し出されるオープニング・クレジットのシーンもさすがでした。 人物の顔のアップや1人の人物にフォーカスすることも極端に少ないのも印象的でした。客観的で俯瞰的な目線はドキュメンタリー映画みたいな感じにも見えました。 映画館で映画を見るシーンも印象的でした。クレオフェルミンが見ていた喜劇のような戦争映画は『大進撃』という映画だそうです。クレオと子供たちが見ていた『宇宙からの脱出』はやっぱり『ゼロ・グラビティ』を思い出していました。 アクシデントでクレオが産気づいて、ソフィアの母のテレサクレオを病院に連れて行くのでずか、クレオについての情報を聞かれたテレサが全く答えられないシーンが非常に印象でした。信頼関係があると思われていた関係は実は脆いものだとつきつけられようなシーンでした。ソフィアが車の運転が下手でガンガン車を壁にぶつたりするシーンは笑えました。