『ボヘミアン・ラプソディ』を見た
ブライアン・シンガー監督、ラミ・マレック主演、クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見ました。
クイーンは特別好きなバンドではありませんがバンドやミュージシャンの伝記映画好きな私としては予告を見たときから楽しみにしていました。
この映画の企画が持ち上がった時、フレディ・マーキュリーはサシャ・バロン・コーエンが演じるという話を聞いていましたが、フレディ・マーキュリーはラミ・マレックという役者が演じていました。サシャ・バロン・コーエンのフレディ・マーキュリーも見てみたかったですね。
1985年のライブ・エイドのステージら向かうシーンから始まりますが、その後はクイーンの結成から時系列順に物語は進んでいきます。
バンドの結成、下積み時代の苦労、そして成功、メンバー間の軋轢による解散の危機、もう一度メンバーの結束が戻ってライブ・エイドの成功。物語としてはバンド映画の王道パターンで、物語としては『ジャージー・ボーイズ』や『ストレイト・アウタ・コンプトン』とさほど違いはありません。クズのようなマネージャーや取り巻きたちに食い物にされるエピソードも当然ありました。
『ボヘミアン・ラプソディ』を始めとするクイーンの代表曲の誕生に関するエピソードもそれなりに面白いのですが正直、それほどグッとくるものはありませんでした。『ボヘミアン・ラプソディ』のマスターテープはダビングを重ねすぎて明かりをかざすと光が漏れたというエピソードを再現して欲しかった。
この映画の凄いのはライブ・エイドのステージを再現したクライマックスシーンでした。シネマシティの極音上映で見れたのもラッキーでした。ライブ・エイドのシーンまでは極音の良さをあまり感じられなかったのですがライブ・エイドのステージが始まると圧巻でした。
応援上映ではなかったので「Everybody わしゃ、コケた」とか「Killer Queen がんばれ!田淵」とは歌えなかったのも少し残念でした。クイーンの代表曲はほぼかかるのですが『手をとりあって- Teo Torriatte (Let Us Cling Together)』がかからないのも残念でした。この頃はポリスも『ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ』を日本向けに日本語で歌っていたりしました。
フレディ・マーキュリーの実家にエリザベス女王の肖像画が飾ってあるのはどういう意味だったのでしょうか?この映画ではフレディ・マーキュリーは猫を飼っていたのですが、フレディ・マーキュリーは本当に猫好きだったのでしょうか?フレディは「舘ひろし」だったのか「猫ひろし」だったのかも気になりました。もちろん『ブロークバック・マウンテン』的な要素もかなりあります。
ミュージシャンやバンドの伝記映画、ドキュメンタリーはいいですね。今週末からエリック・クラプトンのドキュメンタリーも始まります。