ぶら~りネット探訪

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『氷の世界ツアー2014 ライブ・ザ・ベスト』を聞いた

井上陽水の『氷の世界ツアー2014 ライブ・ザ・ベスト』を聞.いてみました。

このライブアルバムは『氷の世界』発売40周年を記念して2014年に行われたツアーの音源を集めたものです。

アルバムの1曲目は『はじまり』ではありません。スタジオ盤の1曲目は『あかずの踏切』からも始っていましが、このライブ盤はジョン・レノン『LOVE』のカバーから始まります。

『あかずの踏切』の前に井上陽水のMCが入ります。「どうか最後まで熱いご支援とご声援をお願いします」という言葉が良いですね。

『あかずの踏切』から『おやすみ』までスタジオ盤と同じ曲順でアルバムは進んでいきます。アレンジはほとんど変わっていない気がしますが、井上陽水の歌声は変わりました。『帰れない二人』は今の声の方があっているような気がします。ちなみ『あかずの踏切』はオレジナルよりもテンポが遅くなっていいます。しかし、67歳でこの声、このパフォーマンスは驚きですよね。

山下達郎は今年62歳、デビュー40周年のツアーをやっていますね。山下達郎井上陽水に比べる昔とそれほど歌声は変わっていませんね。団塊の世代はなかなしぶとい。

CDではしばらく封印されていた『自己嫌悪』も演奏されています。歌い出しの「めくらの男」は「見えない男」に歌詞が変えられていました。オリジナルと聴き比べて印象が一番違うのは『おやすみ』と『自己嫌悪』です。全く別の人がうたっているように聞こえます。

『氷の世界』は1973年に発売され、LPレコードとしては日本で初めてミリオン・セラーとなったアルバムです。リアルタイムで体験していなからなのでしょうが、このアルバムが100万枚以上売れたのは不思議です。明るい曲も何曲かありますが、全体的に暗いですよね。

やはり私はこのアルバムで一番好きなのは『帰れない二人』です。忌野清志郎との共作です。この曲は80年代以降の井上陽水の方向性を先取りしていたような気がします。『ブラタモリ』のエンディングで『帰れない二人』がかかっても違和感がなさそうな気がします。

『リバーサイドホテル』、『少年時代』、『いっそセレナーデ』はリアルタイムで聞いたことがある曲なので、このアルバムの中では違和感がありますが、今の井上陽水のイメージと重なります。とは言ってもこの3曲とも10年以上前の曲なんですよね。

このアルバムでもう一つ驚いたのはレコード会社がフォーライフからユニバーサルに変わっていたことです。調べてみるとフォーライフは潰れていました。

氷の世界ツアー2014 ライブ・ザ・ベスト