ぶら~りネット探訪

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『みうらじゅんの映画ってそこがいいんじゃない!』を読んだ

みうらじゅんの雑誌『映画秘宝』でコラムをまとめた『みうらじゅんの映画ってそこがいいんじゃない!』を読んでみました。

みうらじゅんの映画に対する姿勢は真摯でクソ真面目だ。どんな映画でも必ず良い点を見つけ出し、決して「つまらない」と言ったりつまらない部分をあげつらったりはしません。この姿勢は今は亡き淀川長治に通じるものがあります。

インターネットには素人の映画レビュー(私のものを含めて)が溢れていますが、つまらない映画に対しては単純に「つまらない」、「時間の無駄」、「金返せ」といった意見ばかりで芸がなく面白くありません。みうらじゅんの映画コラムは半部以上が映画以外の話題のときもあります。当然、そこが面白いわけですが。

小惑星探査機「はやぶさ」について作られた映画4本全て鑑賞しているのが凄いですね。「はやぶさ」がシリーズ化され『はやぶさ危機一髪』、『燃えよはやぶさ』、『はやぶさは生きていた』、『フレディVSはやぶさ』が作られるというベタなネタも好きです。

体脂肪計タニタの社員食堂』、『犬のおまわりさん手のひらワンコ3D』、『LOVE まさお君が行く!』といった映画が存在していたという事実とそれをたみうらじゅんが見ていたという事実が凄い。こういった映画は別に単館上映というわけではなく普通にシネコンで上映されていたそうな。

珍作だけでなく『アバター』、『ブラック・スワン』、『アベンジャーズ』、『アナと雪の女王』といったメジャーな映画も取り上げています。『アナと雪の女王』ではカラオケで勝手に観光協会の『ガッタ山形』を歌った話が笑えました。

『007 スカイフォール』のテーマ曲のメロディが『いま君に恋してる』や『ムーン・チャイルド』にていると書かれました。『007 スカイフォール』は私も見ていますがオープニング・タイトルは思い出せても曲が思い出せません。確かアデルが歌っていたはず。

みうじゅんの『親孝行プレイ』がドラマ化され斎藤工が主演した縁で斎藤工との対談も収録されています。斎藤工の仕事を選ばない姿勢はブロンソン6箇条に通じるものがあります。最近では『リアル鬼ごっこ』が凄かったですね。

最後は町山智浩との対談も入っています。みうじゅんと町山智浩週刊文春でコラムを連載しいるのも不思議な感じですね。

みうじゅんのイラスト、漫画もいい味出してます。『アベンジャーズ』のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は丹下段平と区別がつきません。

みうらじゅんの映画ってそこがいいんじゃない!