ぶら~りネット探訪

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『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を見た

アン・リー監督、スラージ・シャルマ主演の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』を見ました。早稲田松竹で見たので2Dです。

アン・リーの映画を見るのは『ブロークバック・マウンテン』以来です。『ブロークバック・マウンテン』はゲイのカウボーイを描いた映画でした。『ブロークバック・マウンテン』でアン・リーアカデミー賞の監督賞を受賞し、『ライフ・オブ・パイ』でもアカデミー賞の監督賞を受賞しています。

インドに住んでいたパイ少年の一家は動物園を経営していたが、カナダに動物を連れて移住することになる。しかし、パイ少年を載せた船は難破、パイ少年はなんとか救命ボートに一人乗ることができた。ボートにはシマウマ、ハイエナ、チンパンジーそしてトラも載せて漂流していくというお話。

船に乗り込むまでのパイ少年のインドでの生活がけっこう長い。パイという名前についての話、パイ少年が宗教に興味を持つ話、パイ少年とチャーリー・パーカーじゃなくてリチャード・パーカーという名前のトラと出会う話、初恋の話など、けっこうインドを出発するまでが盛りだくさんでした。トラの名前がなぜリチャード・パーカーなのかは忘れました。

パイ少年が漂流してからも長いのですが、ハラハラ・ドキドキの連続と映像の素晴らしさで飽きることはありませんでした。夢のシーンの幻想的というかサイケデリックな映像は3Dで見たかったですね。ボートの下をジンベエザメが通り過ぎていくシーンも凄く良かったですね。

陸にいる時のトラはいかにもCGで描いた感じだったのに海に出てからのトラは全く不自然な動きじゃなくなったのが不思議でした。助かって陸に上がった時の腰から尻にかけての痩せ方も凄く自然な感じで驚きました。

飛び魚の大群に出くわすシーンも面白かったですね。飛び魚を追ってボートに飛び込んできたマグロ巡ってパイ少年でトラ獲り合いになるところはなんだか笑えました。

この映画の予告にジェームズ・キャメロンが出ていましたが、飛び魚→『殺人魚フライングキラー』という繋がりで出ていたのかな?

なんとか助かることができたパイ少年に保険調査員が調査にやって来て、驚愕の真実が明かされます。パイ少年はトラと漂流していた話は比喩で現実は・・・、という感じでした。現実の話は『ゆきゆきて、神軍』を思い出してしまいました。ミーアキャットと肉食植物に覆われた島に辿り着くエピソードはなんの比喩かが分かりませんでした。

早稲田松竹で『クラウド・アトラス』との二本立てで見ました。『クラウド・アトラス』はロードショー公開の時も見ています。『クラウド・アトラス』は長すぎて寝てしまいました、前回も今回も。でもアダム・ユーイングがなんとか生還して妻のティルダと再会、奴隷解放運動を始めると宣言するところは2回とも胸が熱くなりました。

『空気人形』のペ・ドゥナが2144年のネオ・ソウルで革命に参加するクローンのセクサロイドを演じていたのが不思議な感じでした。この映画では一人の役者が人種や性別を超えて複数の役を演じているのが見どころの一つです。それよりも監督のウォシャウスキー兄弟だったのがウォシャウスキー姉弟になった方が驚きですね。ラリー・ウォシャウスキーからラナ・ウォシャウスキーへ変身!多分、ラナの爺さんはラオ博士だな。

クラウド・アトラス六重奏』という曲がこの映画のサウンドトラックのメインテーマになっているようです。私の中では中島みゆきの『時代』や松任谷由実の『REINCARNATION』といった曲の歌詞の世界観と『クラウド・アトラス』の世界観が合っている気がします。

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