細野晴臣のトリビュートアルバムを聞いてみました。
CD2枚組というボリュームで1曲目の「ろっかばいまいべいびい」と最後の「Humming Blues」はデモバージョンで細野さんが歌っています。
「HOSONO HOUSE」から「はらいそ」にかけてのかけての曲が非常に多く取り上げられている感じがします。もちろんはっぴいえんどYMO時代の曲も取り上げられていますが、やはりはっぴいえんど後からYMOの前までの時期の曲が多く取り上げられています。意外なところではHISの「日本の人」をサケロックオールスターズ+寺尾紗穂がカバーしています。HISは細野さんと忌野清志郎と坂本冬美がやっていたユニットです。
細野さんが作曲家として提供した曲も何曲か取り上げられています。イモ欽トリオが歌っていた「「ハイスクール・ララバイ」をリトル・クリーチャーズがカバーしているのはいいですね。原曲のテクノ歌謡がアコーステックでまったりとした雰囲気になっているのが面白く、また渋い仕上がりになっています。
逆に坂本龍一+嶺川貴子 「風の谷のナウシカ」のフェイクぽいアコーステックなサウンドとSEはわざとらしくが非常に耳障りですね。何を今さらという感じですね。どうせなら松田聖子に提供した「天国のキッス」や「ピンクのモーツアルト」あるいは思い切ってスターボーの「ハートブレイク太陽族」をやって欲しいかったところです。
テイ・トウワ+ナチュラル・カラミティの「 「ハニー・ムーン」はテイ・トウワのボーカルが意外と言っては失礼ですが上手いとまでは言いませんが味があって悪くないですね。アレンジはほぼ原曲どおりの感じなのですがいい感じです。
□□□(クチロロ)の「北京ダック」もいい感じですね。□□□(クチロロ)はこの初めて聞いたのですが「北京ダック」については上手くできている思います。途中から輪唱になったり、「北京ダック」が終わった後に運動会でかかる曲がかかるのが笑えます。
ヴァン・ダイク・パークス は「イエロー・マジック・カーニバル」をやっていますが、ボーカルがサビの「イエローマジツク」という部分以外はスキャットで誤魔化しているのはいただけませんね。手抜きな感じがします。英語の勝手な歌詞でもいいのでもう少ししっかり歌って欲しいものです。
細野さんがテイチクでやっていたレーベル「ノン・スタンダード」からデビューしたピチカート・ファイヴの小西康陽がこのアルバムに参加していないのが少々残念です。
細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono- - オムニバス, □□□(クチロロ), ワールドスタンダード+小池光子, 細野晴臣, ヴァン・ダイク・パークス, 坂本龍一+嶺川貴子, コシミハル, リトル・クリーチャーズ, 高野寛+原田郁子