CNN.co.jpによりますと、社会主義路線を貫くキューバのカストロ国家評議会議長は15日、米経済誌フォーブズが世界各国の君主・指導者の長者番付で同議長をランク付けしたことについて、「私産を持っていないのに評価づけるのは、非常にばかげている」と、国営テレビで非難したそうな。
ちなみにフォーブズの世界各国の君主・指導者の長者番付は以下のようになっています。
1位:サウジアラビア・アブドラ国王(210億ドル)
3位:アラブ首長国連邦・ハリファ大統領(190億ドル)
4位:アラブ首長国連邦ドバイ・マクトム首長(140億ドル)
5位:リヒテンシュタイン公国・アダム2世(40億ドル)
6位:モナコ公国・アルベール2世(10億ドル)
8位:赤道ギニア・ヌゲマ大統領(6億ドル)
9位:英国・エリザベス女王(5億ドル)
10位:オランダ・ベアトリックス女王(2億7000万ドル)
この長者番付を眺めると、やっぱり「石油が出る国の王様は金持っているのか」という感想と、それほど資源や産業のないキューバでカストロがトップ10に名を連ねるほど私腹を肥やせるものかと、やはり疑問ですね。フォーブズは、カストロ議長の資産は、キューバ国営企業における同議長の支配力などを元に試算したとして、各君主・指導者の資産額は推定であり、「科学というより、芸術に近い」などと説明していますが、もしかしてキューバの野球選手の価値もふくめているのではないかとも思っちゃったりします。
あとはリヒテンシュタイン公国はなんでそんなに金を持っているのか不思議ですね。ウイキペディアで調べてみると、リヒテンシュタイン公国は切手発行と税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーも集中しているために潤っていて、法人税が税収の40%に及び、この結果、一般の国民には、直接税がないそうだ。また、半導体・光ディスク用製造装置で有名なユナクシス社(旧バルザース社)、建築加工機器のヒルティ社、歯科材料のイボクラー社などがあるそうだ。
イギリスのエリザベス女王も金持っていますが、ドバイのマクトム首長は全然敵わないですね。競馬でも全く歯が立たないのもこの経済的格差を考えると納得してしまいます。ウイキペディアで調べてみると、そんなエリザベス女王でもイギリスのクラッシックレースでは勝っていないのはダービーだけということらしい。