ぶら~りネット探訪

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『汚名 国家に人生を奪われた男の告白』

鈴木宗男の『汚名 国家に人生を奪われた男の告白』を読んでみました。 大川総裁の政治ネタの本などは何冊か読んだことがありますが、政治家本人が書いた本を読むのは初めになります。この本は2002年のムネオハウス事件、やまりん事件で鈴木宗男汚職で逮捕される前後から、現在に至るまでの話が書かれています。拘置所での取り調べの様子、がメインとなるのですが、中川一郎の秘書時代の話や「起訴休職外務事務官」佐藤優との北方領土の返還交渉の話、伏魔殿と呼ばれる外務省とそこに巣食う魑魅魍魎の様な外務官僚の姿なども語られています。 私はどうしても鈴木宗男という政治家は逮捕、起訴される前から典型的な利益誘導型のダーティーな政治家というイメージで見ていました。中川一郎の突然の自殺はムネオが仕掛けた陰謀という話を聞いたことがあります。アホの坂田に外見は似ていますが、どうしも腹黒いイメージがしました。しかし、この本を読む限り、ダーティーな政治家はありません。佐藤優と共に北方領土返還のために駆け回り、北方領土返還まであと少しというところで、時の小泉内閣田中真紀子、外務省の微妙な関係がムネオを失脚させ、国策捜査によって逮捕、起訴されたとムネオは訴えているようです。ムネオは田中真紀子と相討ちという形で、力を失ったところを身内あるいは飼い犬と思っていた外務省や小泉内閣に裏切られたとこの本でムネオが申しております。 確かにこの本は非常に読みやすく、ムネオ逮捕後のムネオやその周辺に起きた不幸(実母の死、元秘書の死、ムネオ自身もガンに罹ったこと)や佐藤優と共に北方領土返還に尽力していたことを読むと、「検察は酷い事をする」と思ったり、「ムネオがんばれ!」と思ったりしていました。検察の取り調べで担当検事(谷川恒太)が「世論に押されてやりましたが、マスコミに出たもので何一つ、事件にすることはできませんでした。しかし、捜査というもんですよ」と検事が開き直るシーンは呆れかえりました。ムネオの裁判に私が裁判員に選ばれたら、ムネオを無罪にしたいとも思いました。(ムネオの裁判は一審、二審とも有罪) 怒鳴りつけられるアルマジロのように体を丸めて動かなくなる人間「おむつプレイ」を得意とする人間、国内外に4軒の家を持ったりする人間などが実名で紹介されていたりします。これらの人間は全て外務省の役人です。外務省は飯倉公館に8000本の高級ワインを貯め込んでいるとも書かれています。外務省の内部を暴いている部分は、さすがに内部にいたり、今では外務省とある意味、敵対していたりするムネオなので悪意も感じられますし、内容もかなり細かく書かれています。 しかし、この本を読み終わって、改めて考えなおしてみると、この本は一種のムネオのプロパガンダみたいなものだということです。そりゃ、自分に不利なことはわざわざ本には書いたりはしませんよね。国策捜査批判、検察の捜査のまずさを衝いたりするのは当然のことですし、情に訴えたりするのは政治家としては常套手段でしょう。裁判は一審、二審とも有罪です。本当にムネオは無実で、国家に人生を奪われたのでしょうか?もう遅いような気もしますが裁判を有利にするための腕の良い弁護士を雇った方がいいんじゃないでしょうか?国策捜査という言い方はある意味、陰謀史観的な考え方のような気がします。 この本とは関係ありませんがムネオというと2ちゃんで作られていた「ムネオハウス」というフラッシュが懐かしいですね。ムネオの秘書だったムルアカは今はどうしているんでしょうか?ちなみに、辻本清美とは去年、年越し派遣村で偶然出会い、和解したそうだ。 汚名 国家に人生を奪われた男の告白
汚名 国家に人生を奪われた男の告白