ぶら~りネット探訪

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ムーンライダーズの『火の玉ボーイコンサート』を見に行った

ムーンライダーズのデビュー35周年、火の玉ボーイコンサートを芝のメルパルクホールへ見に行ってきました。

このコンサートは当初、4月2日に行われる予定でしたが、震災の影響てで約1ヶ月延期となり、5月5日となりました。

私がムーンライダーズの存在を知ったのはNHK-FM坂本龍一の『サウンドストリート』だったと思います。『アマチュア・アカデミー』、『アニマル・インデックス』、『DON'T TRUST OVER THIRTY』あたりはリアルタイムで聞いていました。『火の玉ボーイ』はアナログ盤で持っています。しかし、ムーンライダーズのコンサートを見るのは今回が初めてでした。

コンサートは2部構成になっていました。1部はムーンライダーズのデビューアルバムである『火の玉ボーイ』を1曲目の『あの娘のラヴレター』から『ラム亭のテーマ~ホタルの光』まで曲順どおりに再現。2部は鈴木慶一以外のメンバーがボーカルをとったり、ゲストがボーカルやメインで演奏するという構成でした。1部と2部の間には15分の休憩がありました。

最近、『カメラ=万年筆』がリマスターで再発されたので2部はムーンライダーズの35年のキャリアを振り返る内容かと思ったのですが、そういった感じではありませんでした。『カメラ=万年筆』の1曲も演奏されなかったような気がします。『マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン』が演奏されたのは良かったです。ボーカルは岡田徹で、歌詞がエロイからという理由でボコーダーを使って歌っていました。

ゲストは矢野顕子矢野誠あがた森魚南佳孝、徳武弘文、高田漣松田幸一東京中低域。日程が変更になったため、細野晴臣は出演できませんでした。残念。オープニングは東京中低域が飾り、2曲目の『スカンピン』からゲストの方々も入れ替わり立ち代わり、ムーンライダーズと一緒に演奏するというかたちでした。

ムーンライダーズがもちろんメインアクトなのですが、私が1番印象に残ったのはあがた森魚でした。以前からあがた森魚は知っていましたが、生で見るのは今回が初めてでした。圧倒的な存在感で、あがた森魚がステージに登場すると空気が変わってしまったように感じられました。あがた森魚はヒョロッとしたオジサンで、威圧感みたいなものは全くないのですが、独特の節回しの歌声、ヌルッとしたようなステージアクションに目を奪われました。あの動きはタダものではないですね。あがた森魚は1部の終わりに東京中低域が演奏する『ホタルの光』をバックにMCもやっていました。『蛍の光』の歌詞を所々に散りばめたMCは、MCというよりも活弁士みたいで面白かったです。かしぶち哲郎の『リラのホテル』を歌ったとろも、もちろん素敵でした。『赤色エレジー』を歌うのかと思ったら、意外な選曲で驚きました。

MCで1976年の5月1日に同じ会場で(当時は郵便貯金ホールとい呼ばれた)コンサートをやったという話をしていましたが、このコンサート模様は『ムーンライト・リサイタル1976』としてCDになっています。昨日、鈴木博文はライブ音源にしか入っていない曲と言って『月の酒場』を歌っていましたが、ライブ音源とは『ムーンライト・リサイタル1976』のことでした。1976年のコンサートには細野さん、矢野顕子もゲストで出演しています。

最後は『Tokyo7』に入っている『6つの来し方行く末』が演奏されました。『Tokyo7』は持っていますが、そんなにしっかり聞いていなかったので、正直「ん?」という感じになりました。アンコールはゲストも含めて『大寒町』でした。矢野顕子がピアノで歌い出したときにはグッとくるもがありました。鈴木博文あがた森魚南佳孝と歌いいつないでいくところは、またしてもあがた森魚に持っていかれたと言う感じでした。なにげにあがた森魚はセンターで歌っていました。

コンサートの模様はビデオの撮影も行われていました。DVDでもいいですが、ライブ盤のCDもリリースして欲しいです。『ムーンライト・リサイタル1976』と聞き比べてみたいですね。

火の玉ボーイ(紙ジャケット仕様,SHM-CD)