ぶら~りネット探訪

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女結婚詐欺師、詐欺未遂で追起訴

産経ニュースによりますと、埼玉県警に詐欺容疑で逮捕された無職の女(34)=東京都豊島区=の知人男性が相次いで不審死している事件で、さいたま地検は11日、詐欺未遂の罪で、この女を追起訴したそうな。

起訴状などによると、女は8月19日ごろから9月3日ごろまでの間、インターネットの結婚紹介サイトで知り合った長野県と埼玉県の男性2人に、クレジットカードの決済などに使う目的を隠してうその結婚話を持ちかけ、それぞれ現金数十万円をだまし取ろうとした疑いが持たれているそうな。

別の2件の詐欺容疑に関しては10月21日に既に起訴済みだそうな。

市橋容疑者の逮捕で、すっかり扱いが小さくなってしまった婚活連続不審死事件ですが、わずかですが動きがあったようですね。普通の詐欺事件なら、起訴からだいたい2ヶ月で公判が開かれるので、来年の1月に初公判となると思うのですが、不審死の関連がどうなるか分からないので何とも言えませんね。この詐欺の追起訴のニュースもテレビやネットではまだ実名報道はされていません。

先週の週刊誌は実名と写真を載せていたところがけっこうありました。私が見たなかでは週刊文春が一番えげつない感じでした。同じ朝日新聞が出しているのに週刊朝日は実名と写真を載せているのにAERAは実名と写真がなかったのが不思議な感じでした。まぁ、ほとんどの記事が警察の発表が元で、ほとんど同じ内容と言った感じでした。

この事件で興味深いのは容疑者と思われる女性と被害者と思われる41歳の男性がブログを開設していたことです。容疑者と思われる女性のブログは女性の手で9月に閉鎖されて、今では直接見ることができませんが、キャッシュなどは残っているようですね。被害者と思われる41歳の男性がブログは今でもアクセス可能で、コメントが1700件を超えています。

この事件はまだ殺人事件としては立件されていないわけなのですが、被害者男性と思われるブログのコメントや色々な掲示板では、殺人事件で34歳の女性が犯人であるという書き込みが多く見られます。この事件に関する情報は警察の捜査関係者のリークによるものがほとんどで、マスコミはそういった情報をそのまま書いているような状態と思われます。普段、「マススゴミ」などと新聞、テレビなどの既存のメディアを忌み嫌っている一部のネットの世界の人たちが「マスゴミ」の情報をほぼ鵜呑みにしているような状態がとても不思議な感じがします。

仮に34歳女性が容疑者としても、金を騙し取った男をなぜ殺さなければならなかったかという動機の部分が私には分かりません。なぜ詐欺の被害者を何人も消し去る必要があったのかが分かりません。詐欺の被害者は加害者にとっては大事な「金づる」なわけで、保険をかけているのならまだ分かりますが、わざわさせ大事な「金づる」を自ら殺す理由とは何なのでしょうか?「金づる」から金を絞り取るだけ絞り取ったら、さっさと逃げるのが詐欺の常套手段だと思うのですが。

34歳女性が100㌔近い力士のような体型だということも話題になっていますが、元力士の結婚詐欺師は実在したので、100㌔近い女性が結婚詐欺を働いて、騙される男性がいたというのも不思議はない気がします。

34歳女性の肩を持つわけではありませんが、立件もされていない事件に関して、警察の情報やマスコミの報道を鵜呑みにして特定の人物を犯人扱いするのは非常に危険です。1994年の松本サリン事件や最近では2007年の香川・坂出3人殺害事件ではみのもんたが「朝ズバ!」で被害者遺族を執拗に容疑者扱いし問題になったのが記憶に新しいところです。冤罪事件としても足利事件など未だに後をたちません。

41歳の男性がブログのコメントでは34歳女性を完全に犯人扱いしているだけでなく、極刑を望むといったコメントやもし自分が裁判員に選ばれたら死刑にするという書き込みまでありました。

日本では未だに「容疑者逮捕=事件解決」みたいな感じで受け止める人が多いようですが、裁判で判決が出て一つの区切りです。判決が出るまでは「推定無罪」というのが原則です。これはマスコミの報道の仕方には非常に問題があると思います。裁判員に対する影響や冤罪事件など未だに後を絶たないことを考えると、なぜこの問題が大きくクローズアップされないのか非常に疑問です。

余談ですが41歳の男性がブログに書きこまれたたコメントで非常に面白いコメントがありました。「いまだにマスコミは女の実名や生い立ち等の報道をしていない。恐らくフィクサーが居るはず。」というのです。ちなみコメントが書きこまれたのは2009/11/8(日) 午後 2:11です。