ぶら~りネット探訪

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サクラバクシンオーが亡くなる

スポーツ報知によりますと、日本の短距離界に、数々の活躍馬を送り出した名種牡馬サクラバクシンオー(22歳)が30日午前11時頃、北海道安平町の社台スタリオンステーション(SS)で心不全のため急死したそうな。 メジロ牧場の解散に続いて、ショックなニュースでした。サクラバクシンオーは93年、94年のスプリンターズステークスを連覇した名スプリンターで、種牡馬としてもショウナンカンプグランプリボスというGⅠ馬を輩出しています。 私が競馬を生で初めて見たのは、サクラバクシンオーが出走したニュージーランドトロフィー。バクシンオーの生の走りを見たくて府中まで出かけてみました。 当時のニュージーランドトロフィー府中の1600メートルで、クラッシックに外国馬の出走権がなかった頃のNHKマイルC的な位置づけで(GⅡですが)、外国産馬と短距離馬が出走するレースでした。ちなみにNHK杯は2000メートルでダービートライアルでした。バクシンオーは3番人気でしたが、距離が長く、逃げ潰れて7着、1着はシンコウラブリイ、2着はヒシマサル、3着はエリザベスローズシンコウラブリイは後にマイルCSを勝ちましたが、繁殖牝馬としてはサッパリですね。3着のエリザベスローズフサイチゼノンアグネスゴールドリミットレスビッドといった重賞勝ち馬を産んでいます。 私はどちらかと言えば、本格化する前のバクシンオーよりも4歳のときの逃げ一辺倒で危うさのある頃が好きでした。この馬は1400メートルまではほぼ完璧で、1400メートル以下で負けたのは92年のスプリンターズステークスのみ。(勝ったのはニシノフラワー)逆に1600メートル以上の勝ち星は1つもありません。安田記念マイルCSはどちらもノースフライトに負けていました。安田記念のステップレースで中山のダービー卿チャレンジトロフィーに出走しているのが不思議でした。普通なら京王杯SCを使うところですよね。ダービー卿CTを使うのを見て安田記念には出ないものと思ったのですが、出走していきたので驚きました。 この馬の種牡馬としての能力、成績もすばらしいものがありました。産駒は仕上がりが早く、勝ち上がり率も高く、常にリーディングサイアーランキングのトップテンにランクされていました。産駒はバクシンオーの競走成績と同じく1400メートルまでしか距離が持たない馬がほとんどです。2003年のウインクリューガーが勝ったNHKマイルCには3頭くらいバクシンオー産駒出走していたはず。サンデーサイレンス系以外の種牡馬でGⅠレースに複数の産駒を出走させられる内国産種牡馬はバクシンオー以外、ちょっと思いありません。勝ったウインクリューガータイキシャトル産駒で、GⅠ勝ち馬なのにマイルC以降は平地競走では勝ち星があげられず、最後の勝ち星は障害未勝利というなかなか味のある馬でした。2ちゃんではウインガーと大人気でした。ちなみにバクシンオーは中山大障害中山グランドジャンプを勝ったブランディスも送り出しています。 今年のマイルCには朝日杯を勝ったバクシンオー産駒、グランプリボスが出走する予定です。雰囲気的には弔い合戦みたいな感じで1番人気になりそうな気配があります。93年にさくらコマース(サクラの冠号の馬主)の全演植さんが亡くなったときは朝日杯の行われる週で、私はサクラエイコウオー単勝をしこたま買ったのですが、14着に沈みました。サクラの馬がGⅠを勝ったのは翌週のバクシンオーでした。 バクシンオーのレースをオススメの動画は94年の毎日王冠です。バクシンオーは4着ですが、出走メンバーの中途半端な豪華さがたまりません。このレースを勝ったネーハイシーザーはこの後、天皇賞(秋)を勝ちます。マチカネタンホイザナイスネイチャホクトベガなども出走しています。B級な感じがしますが、このレースの出走馬はすべて重賞勝ち馬でGⅠ勝ち馬はバクシンオーを含めて3頭。フジヤマケンザンはこの後、香港で香港国際カップに勝っていたりします。 ご冥福をお祈りします。